あるゲイのサワライ マモル。

東京、会社員、ゲイ

34、あけました

今週のお題「年末年始の風景」

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三が日は儚い。あっという間に明日は出社日だ。
もう、心構えがなんにもない。年末年始の思い出を反すうして、すがりついて、あがこうと思う。


実家に帰省した。
ちょっと時間があったので、昔の通学路とかなつかしい場所を散歩してみた。そしたら思いのほか過剰になつかしくて、ホロリときそうになったとかそうでないとか。

 

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春は桜で満開の川沿いも、年末はさみしい感じ。そのさみしさも含め、愛せる存在。

 

 

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近所の線路。単線て。さみしさが光る。愛せる存在。

 

 

線路は続くよ どこまでも、ってわけじゃないけど、こんな単線の田舎から、関西の大学に進学して、東京で働き始めて、なんとか年を越してしまった。
遠くまで来たなあとしみじみ。って前にも書いた気がする。懐古厨?

 

田舎が嫌いで東京にあこがれる、ってのはよくある話だと思うけど、自分はそうでないと思っている。
田舎で育ったことは本当にいいキャリアだったと、妙に納得している。
おっとりマイペースな自分の性格が、ここで大切に育まれたのだと誇らしく思う。
小さい頃、早く田舎を出たいとか、東京さ行ぎでえ、みたいなことをハッキリ思った記憶はない。

だけど事実として、東京で暮らしている今があって、地元に帰る気なんてさらさらない。
進学する時、就職する時、自分はハッキリと選択していた。地元を出て、ここではないどこかで暮らしていく決断をしたのだ。


地元にはなくて都会にはある物が多すぎた。

それはおしゃれな服屋だとか、仕事のチャンスだとか、まだ見ぬ白馬の王子様かもしれなかった。
確証もないのに、かたくなに信じた。

 

東京に住むことと田舎に住むことは比べられるものではないし、どちらが偉いというわけでは決してない。東京を選んだ自分が正しいかなんてわからないし、失ったものもたくさんある。きっと永遠に答えは出ない。

だけど手元にないものを外に求めて、受験や就職活動をがんばってきた自分が、けっこう好きだったりする。
自分を信じて進んできた道のりは、やっぱり自信をくれるし、ネガティブな自分には貴重な持ち物だ。
たまにこうやってスルメのように味を噛みしめる。味が出なくなるまで、懐古し続ける。そうしてなんとか自我を保って、おっかなびっくり進んでいくんだと思う。

 

うん。よし、明日からも会社、がんばれそうだ!

とかいう心構えにはどうしたってなれない。
会社行きたくない。
永遠に正月休みがいい。
憲法改正してくれ。お正月法案はよ。


いい歌を聴いて、まだまだ現実逃避。

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