あるゲイのサワライ マモル。

東京、会社員、ゲイ

日記170227~170305

2017年2月27日(月)

組織改編のウワサ。
まだ自分に異動はないと高をくくっているが、正直どうなるかわからない。
というかMさんが「1番異動の可能性が高いのは自分かも笑」とか言い出して、冗談でもやめてほしいと思った。
Mさんと職場離れたら会社行く意味93%くらいなくなる。
せめてあと1年は教わりたい。それも贅沢な願いなんだろうか。

サラリーマンは上からの力に対して無力だ。そんな当たり前のことも、自分の身に降りかかる時にやっと、本当の意味で思い知るのかもしれない。

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2017年2月28日(火)

今日も寝坊した。寝坊デイに限って朝に後輩との工作の約束があったりして、自己嫌悪で絶望した。絶望してばかりもいられないので仕方なく行って、卑屈に笑って許してもらった。しょうがないね。

今日も今日とてやるべき実験をした。作業自体を終えた後すぐ帰ってもよかったが、なぜかこないだ資料の適当さを指摘されたことを思い出し、ひとりでムキになってあてつけのように丁寧に資料作り。根に持つタイプなので。

最愛のドラマ「カルテット」が最高潮をむかえ、最高速に達し、脳内で弾けた。面白いところがありすぎて、最終的に「来世は役者になるしかない」という結論に至った。願わくは、満島ひかりのように内なる火を灯して赤裸々に泣く演技がしたい。

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2017年3月1日(水)

業務中メールボックスに飲み会のお誘いが。
普段職場の飲み会は、忘年会とか定期の物を、1番年次の低い自分が発動するぐらいしかないのだが、めずらしくMさんが招集。
しかも1番小さいチームの単位で、少人数飲み会という非常にレアなパターンで、浮き足立った。
脊髄反射で返信をして、日程の○×の所に全て◎を記入するという気合の入りよう。
「新組織どうなるかわからないから、その前に飲み会を…」とか縁起でもないことが書いてあった気がするが、この際置いておこう。当日はMさんの隣の席をなんとしてもおさえたいところだ。

これまで会社の飲み会なんて行きたくなくてしょうがなかったけど、普段一緒に仕事をするこの小編成チームの方たちとはさすがに仲良くなったという自負があり、めずらしく少人数飲みということで、異例の期待値を記録した。こんな日が来るとは思っていなかった。楽しみだな。

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2017年3月2日(木)

今日は会社であまりイライラしなかったので日記に書くことがない。それは確実にいいことなのに、イライラを日記に落とし込めない物足りなさを感じていたりする。恐ろしい子…! 普通に寒い日だったが、通勤の道のりがうっすら春めいていやしないか?と思った。おそらく梅であろう、少し早めに咲き出す系の花がちらほらと、顔を出していた。匂いが、なんだか春のムンとした夜に近づいている気配。

もう3月だもんなあ、無理はないよ、え、3月?3月!?あの?なんにもしてないんですけど???ついこないだ年明けたばっかなんですけど!?!?といった感じで取り乱した。時間の流れは加齢とともに加速する。抗ってもムダ。後悔しないよう今を生きる。ハーゲンダッツ華もちのごま胡桃を食べた。美味。

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2017年3月3日(金)

入社して初めての特許出願を目指し、担当の人と打ち合わせ。
特許ときくと、発明!エジソン!みたいな立派なイメージが先行しがちだが、「今回作りたい機能が他社のとカブっとるやんけ、なんとか違いを出してどうにかこうにか特許化せな…」といった感じで、わりと泥臭くひたすら地味なものだったりする。めんどくさい。
初対面の担当の人が変わった方で、本題の話もそこそこに「地元どこ?」と聞かれてそっから地元トーク、行ったことのある海外の話、ヨーロッパの歴史、理系はセンターでも歴史をとろうとしないからもったいない、などポンポンと話が飛び、仕事と関係ない話を30分くらいした。
ちょっと脱力系でボソボソとしゃべる感じが、自分の職場(テキパキした人が多い)にはなかなかいないので、なんだか新鮮だった。

みんなもっと脱力していこうぜ!とは口が裂けても言えない。

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2017年3月4日(土)

母、はるばる上京の巻。
吉祥寺に行ってみたいというミーハーな感じは、わりとしっかり似ているところだなあと思う。照れ臭いからあまりしゃべりませんが。思春期が永遠に続いてる感じ。
ベタに井の頭公園など。動物園は初めて入ってみたが、こじんまりとしていて程よい大きさだった。鳥類がたくさんいたのが印象的。
アオサギを初めて生でみた。中学合唱曲業界の名曲「蒼鷺」を思い出す。物悲しいマイナー調で「胸毛をふるわす絶望の季節か 凍れる川の底流の音か」と激しく絶望感の漂う感じがたまらなかった。ピアノ伴奏がきれいで、課題曲でもなんでもないのに楽譜をもらって練習した記憶。

夜は地上波でアナ雪。映画館でもみたが、やはりお松のレリゴーは絶品。神田沙也加の好感度が上がるしかない声のよさ。セリフが違うんだよもはや。まったく関係ないけど「どこまでも限りなく降り積もる雪とあなたへの思い」とglobeのDEPARTURESが頭の中で流れた。

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2017年3月5日(日)

念願の最強ミュージカル映画ラ・ラ・ランド」鑑賞。
CMでもやってる冒頭の高速道路のダンスシーンが最高すぎて一気に引き込まれた。
物語の途中でいきなり歌い出すなんて、現実離れしててよくわからない、という人の意見もわからなくはない。しかし歌って踊り出すレベルの、ありえない感情の高ぶりを表現する人々は最高に魅力的で、ものすごい多幸感だったり絶望だったりが疑似体験できる。それって自分にとっては金払ってでも見る価値のある物だよなあと思う。
舞台のミュージカルからさらに、映画のミュージカルはなんでもあり。天文台でのデートから、宇宙まで浮き上がって遊泳してって、爆発してる。きっとドラッグをやったときのハイな感じって、ああいうふうだよなあ、と。やったことないけどもやね。疑似体験疑似体験。

そして物語の運びもよかった。夢を追いかけることの、残酷さと、だからこその美しさみたいなものが、凝縮されてあったように思う。大好物でした。もう一度みたい。

夜は会社の同期の結婚式の二次会にお呼ばれ。結婚がどうのこうの以前に、好きという気持ちもままならない自分の状況が、キラキラの対比として浮かび上がってしまってつらい。とはいえやはり花嫁姿はきれいで、おめでとうという気持ちも本当にある。とはいえ同期のノリが学生ノリすぎて本当にウンザリする。なんで会場入る前にベロンベロンに酔っ払ってんだよ。とかブツブツ内心つぶやいていたら、ビンゴゲームでなぜかディズニーペアチケットが当たってしまった。ああいうイベントのビンゴは当たると前に出なきゃいけないので、毎回、当たるな当たるなと念じているが、今回は特に場がめんどくさい雰囲気だったから特に当たるなと念じていて、そしてその思いが強すぎたのか逆に当たってしまった模様。騒ぎ立てる周りに流されるまま、「デュフ、デュフフwすいませんw」と会の中央で新郎新婦からチケットを卑屈に授かった。

おそらく幸せのおすそ分け人のふたりの意図からもっともかけ離れた人間に当たってしまったなあ、と、申し訳なく思った。けどすぐに、そんなもん知ったこっちゃない、当たっちまったもんはしょうがない、ふつうにF誘って遊びに行けばいーじゃんと開き直った。帰りにFにメールして快諾してもらった。楽しみ。

このディズニーペアチケットを使えるような恋人を作る、という目標を立てた方がよかったのだろうか?
いや、でも最速で出会えたとして、(チケットの期限的に)1年かそこらでディズニー行けるほど信頼関係築ける自信ない。ディズニーみたいに待ち時間多くて体力のいる所ではおれ普通に消耗しちゃうからなあ。それでも平気なくらい気を遣わない関係、ってなかなかできないような…とかめんどくさいことウジウジ考えちゃうような人間は、さっさとチケットを消費してしまうべき!
ヨシ!!!

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