あるゲイのサワライ マモル。

東京、会社員、ゲイ

45、オレのブーツにゃ、ガラガラヘビ

先週行ってきたピクサー展がよかったので、備忘録。

 

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トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」でおなじみのピクサー・アニメーション・スタジオが設立30周年とのことで、清澄白河にある東京都現代美術館で3月から5月いっぱいまで展覧会が催されている、という情報を入手した我々捜査班一同は現場へと急行した。

ピクサー作品の企画段階における、手書きの絵や彫刻、デジタルの設計図のようなものなど、多種多様な創作物が展示してあり、とても面白かった。


どうも設立にあのスティーブのジョブズが一枚噛んでいたらしく、やはり最先端のデジタル技術(CGとか?)によって、圧倒的な映像美が支えられているんだということがわかった。

と同時に、ピクサーには技術スタッフと同じくらいの数のアーティストやデザイナーがいて、構想段階でのたくさんの絵や彫刻を創作しながら、「ストーリー」「キャラクター」「世界観」という3つの要素を丁寧に作り込んでいくとも説明があった。

テクノロジーの積み重ねだけでいい作品が出来上がるというわけでは決してなく、たくさんの創作行為と洗練を経て、めちゃくちゃ考えられて作られていくんだということが発見だったし、その過程のラフな絵とか変な造形物がいっぱい展示してあって、ああ、こういう膨大な熱量の取り組みでガチガチに作り込んでるんだから、そりゃ子どもだけじゃなく大人も楽しめるああいう作品が出来上がるよなあ、と納得させられた。

途中、数分のショートムービーを何作か上映しているミニシアターみたいなコーナーもあって、セリフもなく進んでいくのだけど、短い時間にグイグイ引き込まれる作品ばかりが次々に流れて、とても楽しかった。し、「ストーリー」「キャラクター」「世界観」の作り込む下絵などを見た後だと、制作する過程が確かに実を結ぶ感動みたいなものを、すごく感じた。いや~すごかった。

 

ちまたの評判も上々なようで、入場までけっこう待ったのだけど、本当に展示物膨大にあるし、どれも興味深くて楽しいから行く価値ありまくりまクリスティー。

加えて東京都現代美術館の建物自体もかっこよくて、行列のできるロビーのスペースに設置してある名物のやわらかい不思議ソファも座ることができて、大満足。
低反発まくらみたいな、ものすんごいフカフカの材質で出来ていて、座ると吸い込まれる。マジで、吸い込まれる。座った一瞬、こんなもんか、と思った先にもう一段階沈んで、立ち上がれなくなる、禁断のソファ。ぜひ一度は座ってほしい!

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都内の美術館、これからもどんどん制覇していく所存!

sawaraimamoru.hatenablog.com

 

ちなみに今回の美術館があった清澄白河という土地、流行りのサードウェーブコーヒーの先駆けとなるブルーボトルコーヒーの店舗があったり、色々最近おしゃれカフェが出来たりしていると、ネットのまとめサイトで調査済みだったので、少し緊張していた。

けど、駅から美術館までの道中、わりと昔からの商店街みたいな雰囲気のお店群があり、下町というのかなんというか、親しみやすい空気だった。
深川めしというアサリたっぷりの炊き込みご飯がソウルフードらしく、田舎のばあちゃん家みたいな民家の、お座敷のあるお店でおいしくいただいた。

メニューに、普通の炊き込みver.に加えアサリのお出汁がたっぷり注がれた丼もあって、めちゃくちゃうまそうだったので同行のみんな満場一致でスープver.にしたのだけど、これが予想外にアサリが無限に入っていて、ご飯も経時で汁を吸って増えていくし、掘っても掘ってもアサリが無限に出てきて最高だった。笑


美術も満喫して、うまいめしも食えて、潮干狩り気分も少し味わえる。
そんな清澄白河、とてもよかった。

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