あるゲイのサワライ マモル。

東京、会社員、ゲイ

70、2017年、僕の私の大量消費社会

もう年末!?まじ!?

というおなじみの焦りとともに、この1年のエンターテイメント消費行動の、各分野BEST3を記録しておきたいと思います。
完全に個人の主観。好きを集めるってめっちゃ楽しい!金かかる!

電気・ガス・水道・スマップと言われるほど、日本のインフラであった国民的グループが電撃的に解散したかと思いきや、新しい地図とかいってガンガンネット媒体に進出したりと、時代の変化ハンパない!振り落とされないように、自分もガンガンついていきたい!ガンガン消費していく!
1年あっというま。あれからぼくたちは何かを信じてこれたかな・・・

 

~本~

www.kawade.co.jp

お子さんを出産された小説家の方の子育てエッセイ。
え、子育てエッセイお前が読むの?って感じかもしれませんが、著者の山崎さんのジェンダー観が好きなので、すごく気になっていたんですよね。
男らしさ、女らしさ、そんなものに縛られる必要はなくない?っていう感じ。
「赤ちゃんの性別も書く必要がない、この子の性自認もまだわからないし。」といって最後まで性別が出てこないという潔さ!しびれる!
普通に出産から子育ての実用的な知識も得られるし、結婚や出産、それにまつわる男女間や社会との関わり方について、山崎さんが非常に丁寧に考えて言葉を連ねていて、とてもよかった。
どの考え方が良い、悪い、ではなく、多様性を重んじるスタンスが最高。
結婚の有無、子育ての有無、仕事の有無、性別、年齢関係なく、色々な人に読んでほしい一冊。

 

  • 「星の子/今村夏子」

publications.asahi.com

新興宗教に染まっていく両親の元で育つ女の子の話。
特筆すべきは、そのニュートラルな視点。
主人公が生まれてからだいたい中学生あたりまで、女の子の視点で語られていくのですが、新興宗教にハマることが良い悪いという書き方ではない。
「金星のめぐみ」という水を珍重する両親が、学校の先生の目に不審者として映ることもあるということ、そして、その人たちは自分の大切な両親であること、でもやっぱりその場で先生には言い出せないこと、主人公の視点で感じることができます。
遠い世界だと思っていたことが、誰の身にも起こりうることとして感じられる作品。

 

  • 「浪費図鑑~悪友たちのないしょ話~/劇団雌猫」

www.shogakukan.co.jp

本文の説明を引用すると、「(オタク女たちの)浪費(事情を紹介する)図鑑」とのことで、アイドルや若手俳優、ディズニーなど、様々なジャンルの第一線で浪費されている精鋭10名ほどの告白集と、WEB上で2000人(!)のアンケートをとった浪費データ(収入・支出・貯金!)などが載っている、非常に面白くて赤裸々な書物です。
劇団雌猫と名乗る本の作者4人組も、各界に精通するオタクであり、少し前からツイッター上での精力的な活動を拝見していたのですが、浪費にまつわる同人誌を発行したと思ったら瞬く間にネット上で話題になり、このように商業誌として出版され、様々な媒体でアツい本として取り上げられるという快進撃で、めっちゃあこがれるし嫉妬した笑。
お金も距離も時間も超越する、その熱意あふれる文章はどれも面白く、刺激を受けて今年は舞台観劇の回数が増えたな~。「この舞台を観れるチャンスは今しかないかもしれない!」という笑。
浪費という言葉のイメージは悪いかもしれないけど、仕事でガンガン稼いで趣味で活力を生み出す、そういうエネルギーサイクルはめっちゃ健全だと思います。
劇団雌猫さんの同人誌第3弾「東京」も最近出たとのことで、気になりすぎる!こっそりネットで入手するつもりです。

 

~映画~

  • 「ドリーム」

sawaraimamoru.hatenablog.com

ブログにも書いた、爆走ハイヒール宇宙映画!

 

  • 「ギフテッド」

sawaraimamoru.hatenablog.com

生意気な天才美少女を肩車して優しく諭す影のあるイケメン!
これもブログ書いた!

 

miss-sloane.jp

銃規制法案をめぐって活躍する敏腕ロビイストの女性が主役。ロビイストってなに、って感じでしたが、どうも選挙戦で特定の政治家に有利に動くようにしたり色々な根回しをしたりする職業のことらしい。
とにかく知能戦で、セリフの密度が濃いし話の流れが速くてついていくのに必死でしたが、面白かった。
銃規制を訴えるキーパーソンが襲われそうになって、ちゃんと登録した銃を持つ市民に命を救われて、「じゃあ銃必要じゃん!」って逆境になってしまう展開など。

 

~ドラマ~

  • 「カルテット」

www.tbs.co.jp

第1話から高橋一生が「からあげにレモンを一度かけてしまったら不可逆」とか言い出す最強ドラマ。
松田龍平が、彼女ではないが部屋でともに夜を明かしちゃったりする同僚の結婚式で演奏するアヴェ・マリアWhite Love
内なる火を心に灯し、赤裸々に泣く演技をする満島ひかり
任意同行の車中、「頭の中に、思い出したい音楽がたくさんあるんです」といってラジオを止めてもらう松たか子

 

www.tbs.co.jp

宮藤官九郎さん脚本の間違いなさ。
夏帆さん演じる姫が、伊勢谷友介さんの策略で冤罪を被り、たどり着いた刑務所で出会ったのは小泉今日子さん率いるお節介おばさん軍団。夏帆さん以外のおばさんたちが先に出所して伊勢谷友介さんを復讐がてら誘拐したところから第1話が始まり、そこから徐々に過去・真相が明らかになっていく斬新な時間軸で、面白かったな~。ぶっとんだキャラ設定ながら、ちゃんと各俳優にマッチした役柄になっていたのは、クドカンの力も役者人の力も両方合わさってのことなんだろうな。様々な名言がどんどん飛び出して最高でした。
冷静に、冷静に…。

 

www.nhk.or.jp

過保護のカホコ竹内涼真さんにハマってしまって、すでに終盤に差し掛かっていたにもかかわらずNHKオンデマンドで一気見して光の速さでリアルタイム視聴に追いついたことでおなじみの朝ドラ。
1964年の東京オンリンピックあたり、茨城の田舎から上京した有村架純さんの奮闘。
主人公が特別なにかを成し遂げるわけではないけど、逆境にめげず、卑屈にならず、素敵な人たちと楽しく暮らすというストーリー。え、その話おもしろいの、ってあらすじになっちゃったけど、そこが脚本のすごさなのか、めっちゃおもしろかったんだよなあ~…。キャラがそれぞれよかったんだよなあ…和久井映見さんとかシシドカフカさんとか素晴らしかったし、竹内涼真さんとか竹内涼真さんとか…笑
や、朴訥とした昭和のエリート大学生にめっちゃハマった演技をしていらして、しかも有村さんとの王道なラブ展開で、少女漫画的なキュンキュン映像が満載で複数回再生を繰り返したのはいい思い出。

 

~音楽~

  • 「愛を伝えたいだとか/あいみょん」

youtu.be

ちょっとなつかしい感じのするサビのメロディーにグッときた。高音の張った声の感じが好みなあいみょんさん、22歳のシンガーソングライターとのことで、その若い才能への謎の嫉妬も込みで、今年1番聴いた気がする。

 

youtu.be

スミノフのCMでテレビでも流れてたこの曲。抑揚の少ない特徴的なフレーズが繰り返されるだけなんだけど、背後の効果音?や楽器がどんどん加わっていって、めっちゃアガっていく。
昔は1番と2番の歌詞が同じなんて手抜きだ!みたいに思うほど歌詞ぐらいしか変化を識別できなかったけど、最近は背後の楽器やパーカッションのリズムの刻み方も気になりだして、そういう楽しみ方できるようになってきたのが嬉しく思います。
tofebeatsさんも同い年とかで才能に嫉妬案件。

 

  • 「後悔/柴田聡子」

youtu.be

tofebeatsさんがテレビで薦めていて気になった曲。すごくかわいい感じの曲調と、本人の顔のアップがひたすら続くMVが印象的。
「ああ、きた、あの曲がきた」で始まり、「きのう名前を変えたよ きっちり外国風のに」とか、「ああ、バッティングセンターでスウィング見て以来 実は抱きしめたくなってた」とか、歌詞が面白い。


~展示会~

  • 「怖い絵展」

www.kowaie.com

平日も3時間待ちの情報、とはいえ怖い絵展。
渾身の有給発動で朝9時前に上野到着するも、すでに行列。
1時間待ちこそすれ、増列の一途だったので、最善は尽くせたかな。
企画者の本で主要作品の背景を予習していき大勝利。
処刑の絵は巨大で見ごたえMAX。

 

  • 「ソール・ライター展」

www.bunkamura.co.jp

写真の展示はなかなか経験がなかったのですが、楽しめました。
モノクロっぽい雪道にさす真っ赤な傘とか、色合いも面白いし、窓ガラス越し、反射など、様々な光の可能性が写真という形におさめてあってよかった。

 

  • 「パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」

mimt.jp

19世紀末のパリで、複製や情報伝達の手段でしかなかった版画が芸術の域まで高まっていった時代の作品がたくさん。
すごく華やかで、版画の特性なのかシンプルな輪郭のポスター作品群が見ていて楽しかったな。
色づかいがかわいい作品のマグカップやスマホケースなんかも買っちゃったりして、いいカモです!消費者の鑑!
でも、最近思うのですが、そこらへんの雑貨店で小物を探すよりも、美術館のおみやげショップで小物を探した方が、かっこいいデザインに出会える確率が高いんじゃないか、という説!
美術の展示をなんとな~く眺めて、最後のおみやげコーナーでグッズを物色。すごくオススメの消費形態です。

あ、あとフェリックス・ヴァロットンという方の黒1色の版画のシリーズが面白かった。
めっちゃ退屈そうな表情の夫婦の並んだ「取り返しのつかないもの」という題名の作品が、版画の黒ベタが効いていてすごくよかった。

 

 

~ミュージカル~

 

youtu.be

不朽の名作レミゼ。ついに観ることができました。
やっぱりミュージカルは革命モノに限る、とはあくまで個人の意見。
怒れる群衆が横一列に並び、圧倒的な歌で感情を訴える光景が、とても好きだな~。
比べるべきものではないけど、自分の日常の抑圧からの解放みたいなものを勝手に重ねる。
レミゼ観た翌週、仕事中にあやうく反旗をひるがえしそうになったりしたとかそうでないとか。♪戦う者の歌が聞こえるか?
 

 

  • 「天使にラブ・ソングを…」

 

youtu.be

最高ミュージカル天ラブ!
主役が若い設定だったり、全曲映画と違う曲だったけど、音痴な聖歌隊がソウルフルなゴズペル隊に成長する感じ、1番気弱なシスターマリーロバートが、いや結局くそ歌うまいんか~いってなる場面とか、神。
神が1番アツいから他の男なんて相手にしない、みたいにシスターが歌うの、最高すぎる。

 

 

youtu.be

まさかの5列目で表情バッチリ!
生き仏ローリー様のギターソロからの生演奏と、みんなの歌とダンスにノリノリ、ペンライト炸裂。
小池徹平ソニンの漫画から飛び出したようなかわいさ。
ISSAの化け方、武田真治のサックス筋肉。
そして古田新太のカリスマ性にひれ伏した。

 


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後半スタミナ切れて感想が雑に!!!でもなんとか挙げたぞ!

去年に引き続き、よい消費ができたと思います!!!
来年もいい1年でありますように!


最後のエンタメ・メインイベント紅白!!!

テレビの前で正座待機!!!

 

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