あるゲイのサワライ マモル。

社会人3年目、あてどなく東京

日記170327~170402

2017年3月27日(月)

間近に迫る4月もどこ吹く風、冬のように寒い日。

事務的な取り決めに関して、双方の意見が食い違い泥仕合の様相を呈していた打ち合わせが午前中に控えていたので、通勤の足どりがひたすらに重かった。夜から降り続く雨も陰鬱で、なんだかお腹もキリキリ。

吐きそうな思いで臨んだ打ち合わせは、これが意外にも拍子抜けするほど相手方が穏やかになっていて、しつこく食い下がったこちらに相手方が折れる形で、合意のとれた中間地点に着地することができた。まだまだめんどくさいことは残るが、ひとまず心配事が一つ減った心地。

なんて思う間も無く、本業務の資料作りが終わらない。今年度中に、つまり今週中に資料を完成させて、特許の出願を進めて、目標設定の振り返り面談をして、来期の要素開発計画を立てて提出することになっているらしいが、え、てかムリじゃね?と心の中のギャルが冷静につぶやいた。

寒い。

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2017年3月28日(火)

起きぬけにフラフラ軽度のめまい。ぐるぐるバットを3周ほどした直後の頭の感覚が続く感じ。中学校くらいの時に一度経験したことがあるような感覚だったが、どうにも対処方法がわからず、程度も軽いし仕事も今週は休めない。
ご飯も食べてるしわりと寝てるし帰宅時のイソジンも怠らない毎日ですので、思い当たるフシとしては、偏った食生活によるビタミン不足か、ストレス。

これからまさにストレスの震源地へと出向かんとする朝、コンビニで買ったC1000ビタミンレモンに希望を託した。
が、回復せず。けっきょくストレスじゃねーか。というかC1000ビタミンレモンすっぱくて普通にうまい。常飲したくなった。

モヤモヤうっすら気持ち悪いままになんとかがんばったが全然終わらず。今週中に終わらせたいのに。思うようにいかない。

帰宅後、昨日から読み始めた本の続き。めちゃくちゃ面白くて今日はまたページが一気に進んだ。あと2時間くらい夜更かししたら一気に最後まで行けそうな勢いだったが、明日に響くので(というかもうすでに明日ぜったい響くと思う)、途中で切り上げた。

桜が青空に映える、とても綺麗な表紙の恋愛小説。物語の中で、冬の時間が進んでいき、いよいよラストに向けて四月に近づいていってる。続きが気になりすぎる。

にしても本のカバーがマジで綺麗すぎて、これは絶対に電子書籍とかより紙で、本の形で手に入れるべきものだ。帯の紙も不思議な触り心地の特殊な紙だし、面白い。

なぜか電子書籍に対抗意識というか、コンプレックスみたいなものを感じている。電気工学を学びましたが、わりとアナログ派です。

けっきょくこんな時間。寝なければ。

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2017年3月29日(水)

ひたすらデスクワーク。キリがいい、ということにして早めに帰り、桜の表紙が綺麗な本を読みきった。

男女が登場して、題名が「やめるときも、すこやかなるときも」なんて、もはや、おめえら結婚する気まんまんじゃねーかという感じですが、窪美澄さんの小説はなかなかヘビーな過去を背負う登場人物が多かったりするので、気が抜けない。
生きづらさみたいなものを抱える人の描写がとても丁寧で、読後に自分の日々のモヤモヤも肯定してもらえるような気持ちになるので、すっかりファンになってしまった。

今作も、過去のトラウマから声が出なくなる時期が定期的にやってくる男性と、家計を支えるために自分のことを二の次にしてきた女性の、これまで生きてきた背景が共鳴して、惹かれあっていく過程がとてもよかった。

特に女性の方が、時々コミカルな言動や考えをするから、重くなりすぎず、面白かった。
「そう言って須藤さんは笑った。その笑顔がまた小憎らしいくらいさわやかだった。この馬鹿野郎めが。好きなのに、なぜそんな罵倒が浮かぶのか。」
という箇所がお気に入り。

冬に出会った2人が、惹かれあい、自分のことを知ってもらおうと、打ち明けあい、戸惑い、4月に向かっていく物語の構成なので、桜を待ちわびる少し寒いこの時期にピッタリな、タイムリーな作品だった。

年度末は仕事がバタバタ、体制も変わるから不安だが、なんやかんやでやっぱりなぜか、4月は楽しみ。

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2017年3月30日(木)

週一の定例会議は、いつもMさんの対岸の席を陣取り、話を聴くフリをしながらひたすらMさんを見ている。

1週間の中で自分が最も気色悪くなる時間であり、同時に最も楽しみにしているひとときだ。中盤あたりに見せる、めちゃくちゃ眠そうにトロンと溶けたようになる表情が見どころ。

そんな会議も、4月からの新体制に伴いなくなることになったので、今日があの特等席の最後だった。

そういえば心配していた組織改編の中身は、開発する製品の大きなグループ単位が変わる程度で、身の周りのお慕い申し上げる方々とは離れずにすんだので、結果オーライであった。勤務地もしばらくはそのまま。ホッ。

しかし安心してばかりもいられず、居室のデスクの引越し作業が生じ、気づいたらその雑務の担当を任されることになってしまって、ここ数週間めんどくさくてしょうがない毎日を送っている。みんな好き勝手ばかり言うので、全部にちゃんと対応しようとするのは無理じゃねーかとなり、イライラが止まらない。

だがまぁ、同時に実質的な座席表の決定権を握ることとなり、しれっとMさんの隣の超特等席をゲットしたのだった。

不満が出ないように、できるかぎり広く意見を取り入れ、みんなに平等な座席配置をしてくれる健気な若手社員くん。そうみせかけておいて、その実態は、自分のエゴを最優先するゆがんだモンスターなのであった。私の真の意図には、おそらく誰も気づいていないであろう…ククク…。 でもお互い様だよなあ!?自分勝手なことばかり言いやがって!!おれだって好き勝手やらせてもらうからなあ!! みんなエゴだらけ。エゴイスティックピープル。通称エゴピ。

業務の色んな不安が山積みだが、やるっきゃない!もうすぐ春ですしね!

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2017年3月31日(金)

年度末ということで部の飲み会。
何度やっても幹事は面倒くさい。ダルかったので適当に店選んだら、適当すぎたみたいで、街イチバンのハズレのお店に当たってしまった。飲み屋に詳しい部長に「評判悪すぎて逆に気になってたんだよ」と言われる始末。確かにオーダー呼んでも全然来ないし、コンロの火つかないし、料理最後まで来ずに席の時間過ぎるしで、しぬほどブーイングを食らった。

コースの終わりを待たずして二次会に移ろうと厨房の方に言いにいったら、店員さん全体的にキレ気味で雰囲気最悪で、人足らな過ぎて仕切る人もいなくて負の連鎖で地獄のような修羅場と化しているようだった。

こういう時自分は、会社の先輩たちみたいに店への文句が噴き出す前に、「もしこの店のバイトだったとしたら…」ということを想像して店員側に感情移入してしまうので、ひたすらツラくなった。ていうか普通に会社の人たちに文句タラタラ言われたのが単純にウザかっただけ。あーめんどくさ。

飲み屋に詳しい同期にレスキューを求め、安心安全なチェーン店を教えてもらって移動。そこでちゃんとした食べ物を二次会とは思えない量で頼み、安定したクオリティの飲み屋フードをたらふく食べた。こちらの店員さんが救いの女神かのごとく、丁寧でキメ細かい接客をしていただき、その場で二人もお誕生日さんがいたことを会話から嗅ぎ付け、「よかったらバースデーの対応もできますが…」とまで言っていただき、マイナスからの飛躍、という形で異様な盛り返しをみせた。あのチェーンへの御恩は一生忘れない。

ところで、「浮いた話のひとつやふたつないの?」みたいな問いかけ、マジで困る。しにたくなる。「オネエチャン連れ込むとかないの?w」みたいなの本当に気持ち悪い。結婚して家庭を支えるために粉骨砕身働く、ってのをゴールイメージに設定されても、共有できません。仕事で尊敬しそうになっていたオジサンがこういうこと普通に言うので、気が遠くなる。そのオジサンの下に女の子の新人入るらしいけど、どうするんだろう。男ばっかりのメーカーの開発現場で、放置していた何か大切なことの、ツケを払わされる時がきっといつか来ると思うんだけどなあ。

性別の役割分業とか、そういう古臭い凝り固まった価値観がはびこるこの職場に、本当の意味で多様性の大切さとか理解してもらえるんだろうか?そんな会社で、日々進化し続ける世の中をあっと驚かす新しいモノを作り出せるんだろうか?甚だ疑問である。

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2017年4月1日(土)

友達と花見の予定だったが、あいにくの小雨、厳しい寒さのため、宅飲みに変更。こんな時でもなけりゃ買えないと思い、デパ地下でローストビーフ関連の手土産を買って友人宅へ向かった。

東京駅から横浜方面への京浜東北線の途中で、ふと路線図を見ていたら駅名が5・7・5・7・7の短歌のリズムで連なっていることを発見した。

浜松町

田町 品川

大井町

大森 蒲田

川崎 鶴見

ね?すごくない?どうでもいい?

みんなで持ち寄った手土産に舌鼓を打ちつつ、飲酒。
最先端のゲーム機器が完備されたお宅で、まさかのVRまであったので、体験させてもらったが、本当に未来を感じた。双眼鏡のようなのぞき窓が一体化した軽いヘルメットみたいなものを頭に装着すると、のぞき窓の中には3Dの映像が浮かび上がり、仮想現実を体験できる、というもの。顔を右に向けると、右側の映像が映る。しかも3Dでしっかり奥行のある映像、高精細な映像なので、リアルだった。バイオハザードの体験版をやってみたが、めっちゃこわかった。ちなみにこれ、プレイしていない人にも、テレビモニターでゲーム画面を確認しながら、光る変な目隠しをした人がひたすらギャーギャー騒いでる様子を観察できるので、みんなでワイワイ楽しかった。

自分が小さい頃から、「機械が発達して豊かになった」みたいなことは言われていたけど、その発達度合いがここ数年で急速に勢いを増していて、どうなるんだ未来…という感じ。工学を学んでメーカーにいても、全体像がまったく掴めない世の中になってしまった。
これからは、技術だけじゃなく、倫理観とか法整備とかの背景もわかっていないとついていけなくなるんじゃないかなぁ。恐ろしい。

いや単に、VRがすごかった、面白かった、という1日だったんだけど、振り返ると、少し怖くなるんだよなあ…。

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2017年4月2日(日)

どうにもこうにも服が買いたくなり、新宿のルミネへ。
変な柄のシャツや、派手な色のTシャツなど。急いだわりには満足のいく収穫。
1軒目はあまり入ったことのない店でアタリの店員さんを引き当て、試着もちゃんとした上で納得しながら買い物ができてよかった。
2軒目はハッとするシャツに出会い一目ぼれして試着、いい感じだったのでもう買う気マンマンだったが、あまり好みではないカーディガンをすすめられて、店員さんに免じてしぶしぶ着てあげた。案の定気に入らなかったので「シャツだけ買います」って言ったら、若めの店員さんがあからさまに不機嫌になっちゃって、いや、なんで客が店員のご機嫌うかがわなアカンねん、という感じだった。

と、急いで買い物を済ませたかったのは、映画のチケットを買っていたから。 「ムーンライト」鑑賞。

黒人、イジメ、ドラッグ、同性愛と、濃い口の要素がてんこ盛りの映画だけど、そのわりには淡々とした進行で、映像も全体的に静かで、美しくて、よかった。
ヤクづけの母親を持つ、自信のない少年が出会う気持ちのいいオッサンがすごくよかった。海でそのオッサンが少年に泳ぎを教えながら、「自分の道は自分で決めろよ」と言うあたりのシーンが、きれいで印象に残った。そのオッサンはドラッグのディーラーで、少年の母親が自分の客だと発覚した時に、すごく哀しい表情になって、すごく苦しかった。

そして少年が成長して、自分が同級生の男の子に抱く感情が周りに及ぼす影響、というものに直面するところ。つらくなるんだけど、なんか忘れられない。

こういうふうにこの映画を自分がいいなあと思ったのは、やはりゲイという共通項によるものなんだろうか?
個人的には「共感しましたぁ~笑」というだけの感想が嫌い。登場人物の設定と、受け手との間に、共通項があろうがなかろうが、物語の力があると(話が面白いと)、引き込まれて、登場人物の感情が疑似体験できる、ってのが物語を楽しむ醍醐味だと思う。
もちろん、登場人物と共通項があればそれだけ理解が早く、シンクロ度合いが増すのは当たり前で、そこでより映画の中身がどうだったか味わうのが筋だって思う。これは完全に個人の意見。過激派。

まあ何が言いたいかというと、ストレートの人にも、他のどんな色んな人にも見てほしいなあって感じ。違う環境の人の生活や人生を想像するのって、すごく有意義だと思う。
はん!なんだかすごく偉そうなこと言ってる!

いや~、別に誰が何を観ようが勝手だね。

てか、単純に、美しい映画をほかの人と共有したいな~ってだけだな、たぶん。うんうん。

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