あるゲイのサワライ マモル。

社会人2年目、慣れない東京

日記170220~170226

2017年2月20日(月)

出身研究室を訪問し、就活を控えた後輩に会社説明がてら、先輩風を吹かす業務。
あまり研究室に思い入れがなかった方なので、訪問前は緊張していたが、行ったら行ったでそれなりに歓迎していただけるのはやはりありがたいことだなあと思う。
普段着ないスーツを身にまとい、外部の人とちゃんと会おうとなると、愛想も振りまくってもんだし、一応会社の印象を良くしようとがんばって丁寧に答えたりするところは、自分のことながら少し感心した。
とか思ってたら同行した同じ大学の後輩社員に「ちょっと説明のパート長くて眠いとこあったかもですね」とやんわり指摘され、ごめんちゃい、といった感じだった。
なんだか普段使わない顔の筋肉を酷使した反動がすさまじく、帰りの新幹線はなんというか死後硬直していた。

家に帰れば、魔法の呪文、我が家が1番。
気が向いて、録画していたボクらの時代(SHELLYと厚切りジェイソンとパックン登場回)を観てみたら、神回だった。ハーフ/外国人として日本で生活する上でのモヤモヤに関して、非常に理知的な意見が飛び交っていて見ごたえがあった。
厚切りジェイソンが「女性の働きやすさでは日本よりアメリカの方が明らかに良いから、娘をアメリカで育てた方がいいのではと考えることがある」と言ったり、SHELLYが「英語ペラペラは鼻につくと捉えられることもあるから、英語の教育を躊躇してたけど、親が子に与えられる最高のプレゼントは言葉だという話を長谷川潤にされ、日本語も英語も両方話すことにした」「日本の芸能人が政治の意見を言わないのは、芸能人は商品、という意識が根本にあるから」といったようなこととか、とにかく色んな日本の息苦しさ?みたいなことをスパッと言ってくれていた。日本人でも感じる社会のモヤモヤを吹き飛ばしてくれるようで、なんだか勇気をもらった気がする。

自分の考えは、誰のものでもない。自分の考えを、しっかり持っていていい、持つべきだと再認識。

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2017年2月21日(火)

出張の疲れ冷めやらぬうちに、朝から装置の設置作業。800kgあるらしいユニットを移動させたりと、けっこうこわい。「大丈夫だけど、もし倒れたら普通につぶれるから支えようとせず逃げてね」というアドバイス、戦慄する。倒れないようにどうすべきか、もっと具体的な内容を指示すべきでは?

ネジしめ作業一つをとっても奥深い。硬いネジをゆるめる時、中途半端に変な力を加えるとネジ表面のドライバー用ミゾが削れてしまい(ネジをナメると表現する)、ダメになるが、思い切って力を集中させないと一向にネジがとれない。つまりリスクにビビって手加減してしまうと、何も得られないのだ。物理的な作業かと思いきや、どっこいメンタルの戦いである。経験を積めば先輩みたく軽々と作業を推し進められるようになるのだろうか。自分はいつまで経ってもおっかなびっくり作業している姿しかイメージできない。果たして。

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2017年2月22日(水)

「この作業は20分で終わったことあるから、楽勝でしょ!」という有能なリーダーの言葉とは裏腹に2時間半をゆうに超えギリギリフィニッシュ。
自分の出来なさが不甲斐ないのはもちろんだが、普通に許容範囲を超えてる気がする。最近そういうことが多い。

大人数でバリバリ分担してデカイ製品作ってこう、ってするなら、みんながスーパーマン前提でギリギリの橋を渡っていくのは無理が生じると思う。実際直面している数々の市場トラブルはその結果だと思う。
詳しくない人でも誰でも出来るように、という想定で作業工程を考えていく必要があるんじゃないすか?
みんな無理せず、出来ないことは出来ないと言うべきでは。かくいう自分もこわくて言えない。きっと誰かがぶったおれるまでシステムとか人の考え方って変わらないんだろうな。
信頼して任せる、ってのと無責任に放り投げるってのは紙一重で、難しいなあ〜となんとなく。
よくわかりましぇ〜ん。 「スーパーサラリーマン左江内氏」の録画をみた。脱力感が最高。三Jの主題歌もサビに歌詞があるから最高。

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2017年2月23日(木)

会社の人に、不意に「本音で言ってみていいよ」と言われて、何も答えられなくなってしまった。
会社の中で良しとされる姿が確かにあって、例えば海外出張はステータスだし率先して行くべき、みたいなこととか色々あるけど、そのほとんどが自分ののんべんだらりとした考えと正反対の方を向いている。組織の正解を否定することで得することなんかまったくないから、いつも明言せずに曖昧に笑うだけ。
本音を言う度胸なんてないし、ウソをつき切るほど鈍感になれない。
本音を言え、とか言いだしたら「まったく働きたくありません」って全力で言うレベルなので、言っても仕方がないし。
もうだから、おれのことは気にしないでほしい。もう勝手に決めてほしい。どうせこんな非生産的な個人の意見なんて、会社的に受け取りようがないもん。
イライラする。うまくまとまらないし整理できない。

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2017年2月24日(金)

前回の打合せで否定された自分の方針を、手のひらを返したように持ち出してこられたりと、なんとも釈然としない打合せを朝に一本。方針が決まったから別にそれでいいけど、先輩の「え、当然でしょ」みたいな何食わぬ顔に陰で腹を立てた。
装置の設置作業で体を動かした後、なんとかプチ資料作りを間に合わせた会議をギリギリで終え、今週は乗り切れたなと一息。
と思いきや後輩からちょっとした工作の依頼。来週でもよさそうなので、部品の資料だけ用意しといてね〜と言ったら、「え、いやなんかただ電線繋ぐだけっぽいので、そんな資料とかいるかな…(半笑い)」みたいなことボソッと言いやがって、は、じゃあテメエでやれよって感じだったがなんとかこらえて、一応用意してもらえるかな〜^_^とだけ言っておいた。

細かい作業とか、人の態度とか、普段なら海のような広い心で極力穏やかに対応するのだが、どうにも余裕がない最近は心の狭さが四畳半なので、あからさまにイラっときて、でも顔には出さないようにするから、表情がグニャリと曲がる。こんなのイヤだなあ。余裕で包み込むか、それともそれはちょっといかがなものかと言葉でうまく伝えられたらいいのだけど、どちらもうまくできない。うんこ。

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2017年2月25日(土)

くさくさした心に新しい風を吹き込むべく、立川のカリスマ美容師のもとへ。
なにがカリスマかって、希望に沿った髪型を実現してるくれるところももちろんだが、おれの偏屈な考え方を肯定してくれる感じが何より心地よいのだ。これからもごひいきにさせていただく所存。

夕飯の約束のため、Fの住む高円寺へ。高円寺はいい感じによれた居酒屋さんなど、とにかく気になるグルメが満載なので、色々回らなければならない。今日はとんかつ。カウンターで渡していただくとんかつはアツアツで味噌汁もアツアツで、すごくうまかった。カフェに移動して葬儀トークなど。あとカフェの名前が英語で「第三の惑星」と名乗っていたので、水金地火木土天冥海、あ、地球ってことか!となって、地球といえばトークを展開した。おれの出身中学で「地球」というオリジナルの合唱曲があって、一生懸命取り組んでいたのに、あまりに前衛的なその作風に、市のコンクールで他の中学の生徒にめっちゃ笑われたという話をして、Fの爆笑を勝ち取った。「消えていくサバンナ、倒される熱帯雨林、広がる砂漠」で始まる歌詞をまくしたてるあの曲は、今考えてもやっぱり攻めてて、自分も思い出して爆笑。記念の録音CDを今度貸す約束をした。

今週の色んなくだらないことを高円寺で笑い飛ばせた気がした。気持ちいい夜。

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2017年2月26日(日)

まったり日曜。掃除もちゃんとやって自分にしてはわりと上出来。
植本一子さんの「家族最後の日」を読み終えた。写真家の方のエッセイというか、日記で、ラッパーの夫と娘2人との家族のことを中心に書かれているのだが、とにかく赤裸々というか、まっすぐ自分と向き合って書かれていてすごい熱量だった。
前作の「かなわない」でがっしり心を掴まれていたところに出た新刊が「家族最後の日」なんて気になりすぎるだろ、という流れ。
「かなわない」では、植本さんが抱いていた理想の家族像みたいなものにかなわなかったことが描かれていたりしたので辛いところがあったが、今作では癌になった夫と成長した娘たちと、また新しい家族として向き合っていて、そして、自分のままならない感情を素直に言葉にしていて、すごくかっこよかった。
癌と聞くと、なにか特別なものとして、克服するべきとか救ってあげたいとかキレイな感情が取り上げられがちだけど(あくまで個人の意見です)、現実はもっと生々しくて、切実で、周りの人の感情も一通りではなくて、そして生活は続いていくんだ、ということが、植本さんの言葉でしっかりと記されてあった。家族の形は変わっていくということを、受け入れることが大切と最後に書かれてあった。

あと、一緒に生きていたことを見て、書いて、残さなきゃ、と思ったとも書かれてあった。

植本さんの本を読んで、自分の泥臭い感情とか愚痴とかを、しっかり言葉にしたいな、と思ってインスタ日記を始めた、と言っても過言ではない気がする。いつまで続くかわからないけど、日々のモヤモヤも言葉にできるとちょっとスッキリするんだよなあ。不思議。

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