自分は効率が悪いな、と思うことがよくあります。
業務の中で教えてもらうことを取りこぼさないように、全てメモに書き散らして、結局どれが要点かわかりにくいノートになってしまうことは日常茶飯事。
メモの内容をパソコンに打って整理しようとして、「あれ、これって最初からノートパソコンでメモとればもっとシンプルに済んでいたのかも…」というふうに週一で自己嫌悪になる習慣があります。
これまでの人生を振り返っても、決して効率のいい生き方ではなかったように思います。
それはテスト勉強だとか、卒業研究の進め方、就職活動に反映されました。
たぶん、複数のことを同時に進めることが苦手、ということなんでしょう。
一つの科目をちゃんとわかるまで勉強してからじゃないと、次に進めない。
データをきちんと整理して考察が落ち着くまで、次の実験手順が考えられない。
思い入れの強い企業の選考があるうちに、他の企業に打ち込めない。
周りのみんながスピーディに結果を出していく中で、比較的おっとりとしていました。
ただ、ゆとりというそよ風に吹かれながらすくすく育ってきたこれまでは、「1つの物事にじっくり向き合って取り組める子」だなんて評価してもらえて、まあ自分の行きたい道をマイペースに進んでこれたし、非効率でいいじゃん!じっくり取り組めばいいじゃん!と開き直っていました。
しかし、会社に入って1年経った今、ちょっと、このままではマズい、と思いました。
会社って、どうにもこうにも利益を出すことが大きな目標だし、納期・締め切りがシビアに求められるから、効率よく動くことがとてもとても、大事なんですよね。
サワライは今メーカーの開発現場にいるので、よりいっそう感じます。
じっくり考えてうなっていたら、あっという間に期限が迫って、うまくいかないことが増えてきました。
「ムダなことなんか1つもない!一歩ずつ、遠回りしてでもいいから、自分の足で歩いていこう!☆」とか言っていたらビンタされておしまいです。
ごめんなさい、ビンタは言い過ぎだし、実際会社ってそこまで殺伐としているわけじゃないです。話を盛りましたね。
ただ、会社という枠組みにおいては、やはり「効率よく動く」ことは正義なんです。
マイペースでじっくり頑張ることが強み、と主張して採用してもらえた自分だけど、時間がかかってしまってうまいこと結果が出せていない現状は、どうしても悩みの種です。
1年経って、同期入社の友達が少しずつ成果を生み出し始めた最近は、特に劣等感があおられます。
もう、くやしくて、ハンカチをギチギチヤーヤー噛みしめて、「自分はクズ、自分はクズ、ただの肉のかたまり、生ごみ」と呪いの言葉を脳内でリピート再生、hey,DJ、シャシャれ、yeah,yeah,yeah、気分下々↓↓の♪なんて負のエイトビートを刻んでいました。
そうしたある日、サワライがお慕い申し上げているかっこいい上司(40)に対して、自分の担当業務の進み具合を報告しました。
サワライの支離滅裂で下手くそな報告を、海のような広い心で辛抱強くきいてくださり、山のような安定感のあるアドバイスをいただき、
「サワライくんの考えるようにやってみよう!」なんて笑顔で言ってくれたりするもんだから、
「…ちょっとすいません。」と席を外して、
近くにあったゴミ箱に顔を突っ込んで、
「惚れてまうやろおおおおおーーーーーぉおぉおおお!!!」
と100デシベルの音量(電車が通るガード下と同等)で叫んでしまいました。(嘘)
いやーもうがんばるしかないやん!
なに信頼してくれとんねんワレ!!!
そうなんです。職場の周りの先輩方がみんな優しくて、素敵なんです。
だからそれだけ、役に立てないのが歯がゆいのだけど!
もう、目の前にあることに一生懸命取り組むしかありません。
例え他の誰かがもっと上手くできるかもしれなくても、自分がする仕事は、自分にしかできない成分がなにかしら混入されるはず!もう自分なりに、がんばるしかない!
その中で、少しずつ、効率的にできることがあれば、工夫していこう。
ちょっとずつ、スピードを上げていこう。
丁寧にがんばることは、ちゃんと続けよう。
そうすると、決めました。
周りの目はめちゃくちゃ気にするけど、自分の考えに関してはけっこうガンコでゆずれないものがあったりする、という方、スイッチ、オン!
…あと、あれっすね、普通にウダウダ考えていないで周りの先輩に相談すればいいんすよね。
かっこいい上司にここぞとばかりに相談すればいいんすよね。
そうだそうだ、慕っていこう、慕っていこう。