あるゲイのサワライ マモル。

社会人2年目、慣れない東京

14、カミングアウト・ボンバー

昨日、初めて、自分がゲイであることを人に伝えました。

厳密に言うと、学生時代にゲイとしてゲイの人と会ったりしたことは何回かあるので、普通に知り合った後であらためて打ち明けた、という意味においての初めてですが。

とにかく、なんだか、情緒が不安定です。
普段から安定はしてないんですけども。

少し、考えを整理したいので書いておきます。


同じ会社の、まったく違う部署の、20歳くらい年上の方でした。
偶然仲良くさせていただく機会があって、たまたまサワライのことを面白いと気にかけてくださって、個人的にご飯に連れて行ってもらったのが昨日のこと。


最初に知り合った時から、おそらく、なんとなく心のどこかで、確信があったのだと思います。この人もゲイなのではないか、と。

サワライは、もしもゲイの先輩が同じ会社にいるのだとしたら、知り合えるのだとしたら、こんなに心強いことはないと思いました。仮にゲイでなかったとしても、この人になら相談できる、と思わせる何かを、感じたのです。
これから先の人生、まったく一人だけで戦っていけるなんてとても思えなかった。特に会社に入ったここ数カ月、少なくとも自分の性格では、ゲイだと打ち明けて相談できる味方が必要なんだ、そう思い始めた矢先の出会いでした。

でもさすがに初対面では切り出せませんし、何より場の盛りあがった雰囲気もあって最初は普通に、今度ぜひご飯でも、といった感じでした。

 

そうして二人で行ったご飯屋さんの、店長さんも交えて楽しく飲んでいた昨日の夜、話の流れがサワライの彼女いない問題にさしかかった時。
今しかないと思いました。
自分は女の子は好きじゃない、という旨を伝えるんだ。決心はできていたはずなのですが、なかなか言葉にできません。どんどん気まずくなる沈黙に焦る半面、頭の中ではどこか冷静に、「こんなに整った状況でもこれだけビビるのなら、友達とかに自然に伝えるとか最強に無理ゲーだな…前途多難だな…」みたいなことを思っていました。

先輩も、店長さんも、ウソみたいに辛抱強く待ってくださいました。もう、涙をせきとめるダムが決壊するのとほとんど同時に、声を絞り出しました。カミングアウトって、こんなに、こんなに自分には難しいことなのか…。それが正直な感想でした。そしてそのいっそう増幅した不安と引き換えにやっと、スタート地点に立てたのだと思いました。

サワライの、半分言葉になってないような、絞り出した音を聞いた二人は即座に理解して、その先輩がゲイであり店長さんも知っていると話してくださいました。どうやら、やはりというか、先輩もサワライのことをなんとなくわかっていたようです。店長さんも、そういう人は君が考えるよりもずっとずっと多くいて、まったく普通のことなんだというふうに、話していただきました。

そこからあとのことはあまりよく覚えていません。エネルギー切れでした。完全に二人に失礼な態度だったと思います。でも、ありあまる優しさを感じたことだけは確かです。落ち着いてからまたご飯に来ようという約束だけして、おいとましました。

 


サワライは、カミングアウトに、少し幻想を抱いていたかもしれません。伝えたら、全てが一気にスッキリするのだと少し勘違いしていました。実際は、一度では伝え足りないことが山ほどありますし、感情も、思ってたより少しだけ複雑だったみたいでスッキリとはいえません。


でも確実に、サワライは前進しました。これは誰がなんて言おうと揺るぎない事実です。
本当に感謝してもしきれません。これからゆっくり、自分のペースで感謝を伝えていきたいです。
「出会いに感謝」だなんて、サワライの嫌いなそこらへんのばかっぽい大学生みたいなことは絶対に言いたくなかったのですが、どうやら今回ばかりは、そういうことみたいです。

 

最初の一歩というのは本当に怖くて、傷つくものだけど、「ああこういう感じね」と二歩、三歩、歩いていくために必要なんですよね、きっと。
そんな当たり前のこと、幼稚園の子でも知っていますよね。

 

友達に伝えたり、ましてや親に伝えることに関しては、まだちょっと判断がつかない状況なので、いつかまたブログで整理できたらいいな、と思います。

 

とりいそぎ、ご報告まで。
あー明日会社くそいきたくねええ!!!

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