あるゲイのサワライ マモル。

東京、会社員、ゲイ

46、革命日和

ゴールデンウィーク初日となる昭和の日は、風の強いよく晴れた日でした。

ネットの先行予約の関門を突破して勝ち得たミュージカルを観に行くべく、有楽町にある帝国劇場へと向かいました。

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タイトルは1789。フランス革命のはじまりとされる、バスティーユ牢獄襲撃のあった年号であり、革命派の主人公と宮廷に仕えるヒロインとの身分違いの恋がメインの読み筋となる舞台です。

サワライは歴史好きとかではなく、むしろ一般常識すら怪しげなので、題材というよりは、役者さんと前評判で決めた感じでした。


1番のお目当てはヒロイン役の神田沙也加!
アナと雪の女王での、圧倒的な歌唱力が記憶に強く残っていて、どうもそれはミュージカルでの実績の上に成り立っているらしいとのウワサを聞いてから、一度生で神田沙也加の出るミュージカルが観てみたいなあと思っていたのでした。
小池徹平ソニンなどの知っている歌手が、ミュージカルでどういうふうに活躍するのかをみられるというところも、加点ポイント。

加えて、1789という舞台はどうもやばいらしいぞという声をネットで見つけて、チケットの予約に踏み切りました。
もともとはフランスで初演されて人気を博し、日本では宝塚で最初に上演された際にとても評判がよいみたいでした。ロックナンバーを取り入れた現代風アレンジの歌とダンスがいいとのこと。こいつはおあつらえ向きだ!

 

そんな期待ムンムン意気込んで、Wikipediaでちょっとフランス革命も調べて臨んだのですが、期待を軽く飛び越えた素晴らしさでした。以下、素晴らしかった項目を列挙。

 

  • 神田沙也加ああああぁぁぁあ!!

もう、神田沙也加の声がよい。歌声、もう当たり前に素敵でウットリなんですけど、セリフの声が、どうにも他の役者さんと違う感じに際立って聞こえたんですよね。可憐な容姿から想像する量よりもはるかに大きな声量に、彼女を支える一本の芯のようなものを感じました。まっすぐで優しいヒロイン像がピッタリはまっていました。ちょっと見ないうちにまた好感度あげた?最高。

小池徹平みたいなかわいい感じよりもワイルドな感じの方が好みのサワライなのですが、今回の小池さん演じる主人公がいい意味で俺様な感じで、いわゆる少年漫画の王道ヒーロー像をしっかりとらえておりました。「おいちょっと待て!助けてくれたお礼だ」とか言って唐突にキスしてくるんですよ!?ばか!?最高。


そうそう、たまにはね、過剰なくらい王道なラブストーリー、いいよね。笑
これは舞台で、歌とダンスで、バンバン増幅させたものを観るほどいいんですよ。うんうん。

 

カレーライスの女ことソニンが、最近ニューヨーク留学を経て舞台で活躍してるんですよ。
ていうかまじソニンの歌よかった…。主人公の妹役で、いったん娼婦になったりもする革命側の女の象徴を演じているのだけど、女のエネルギーを歌い上げるナンバーがものすんごいよかった。あれはやはりソニンカレーライスの女たらしめる、ありあまる情熱のなせる技なのでしょうか。とにかく最高。


その他、マリーアントワネットを演じる宝塚出身の方はスタイルよすぎて気品あふれすぎて王妃でしかなかったし、革命派を固めるミュージカル俳優陣もスタイルよすぎだし歌うまいし、敵方のコミカルな役の方々面白かったし、配役のない役者さんたちまで歌とダンス最高すぎて本当に最高すぎました…。(語彙力の限界地点)

 

  • 民衆の訴えを表現する歌とダン

やはりね、革命派の平民たちが集団で一気に歌で訴えるみたいな場面で、ミュージカルの特性が活きるなあと思いました。歌とダンスで、感情を増幅させて伝えるというね。
そこへきて1789ではロックテイストというか、現代風のアレンジだから、楽曲に入り込みやすく、登場人物たちの感情がどんどん歌に乗ってダンスに乗って、伝わってくる気がしました。バク転バク宙、アクロバティックな動きもバンバン取り入れられていて、え、もうなに、飛びすぎじゃね、といった感じ。

今回一緒に連れて行った友達の中にちゃんとしたミュージカルをほとんど観たことのない子がいたんですけど、集団のパフォーマンスの場面に見入ったとのことでした。もともと音楽好きで集まっているからそこまで心配はしていませんでしたが、ミュージカル拒否反応出す人もいるからどうかな?と思っていました。結果的にめちゃくちゃ気に入ってくれたようで、ひと安心。

 

  • 最新の舞台装置

垂れ幕が白っぽい、やけに薄い布だなーと思っていたら、上演が始まると同時に暗雲立ち込める情景のプロジェクションマッピングが映し出されて、新技術取り入れてんなーと感心しました。
場面に合わせてその布が形を変えて、プロジェクションマッピングにより扉を表したり、色んな場面を映し出したりして、今まで観たミュージカルの中では初めてみたものだったのでおもしかったです。

その他舞台奥から跳ね橋のように壁が降りてきて、役者さんがその板上に乗っていたり、柔軟に使われていて面白かったな。

技術畑の人間だからなのか、どうも舞台を支える技術の方も気になっちゃいます笑。

 

 


そんなこんなで、最高of最高なミュージカルでした。キャッホウ!
いっぱいミュージカル観に行きたいから金ホスィ。稼がねば~。

というわけで今日月曜はカレンダー通りの勤務でした~。ゲロゲロ。
せっかくがんばったのに実験全然進まないしサゲ~。
でも、明日から三連休アゲ~。
そして金曜となぜか土曜は出勤サゲ~。
とりま帰省せずに明日は東京観光アゲ。
以上お疲れよろしくボンバー!

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45、オレのブーツにゃ、ガラガラヘビ

先週行ってきたピクサー展がよかったので、備忘録。

 

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トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」でおなじみのピクサー・アニメーション・スタジオが設立30周年とのことで、清澄白河にある東京都現代美術館で3月から5月いっぱいまで展覧会が催されている、という情報を入手した我々捜査班一同は現場へと急行した。

ピクサー作品の企画段階における、手書きの絵や彫刻、デジタルの設計図のようなものなど、多種多様な創作物が展示してあり、とても面白かった。


どうも設立にあのスティーブのジョブズが一枚噛んでいたらしく、やはり最先端のデジタル技術(CGとか?)によって、圧倒的な映像美が支えられているんだということがわかった。

と同時に、ピクサーには技術スタッフと同じくらいの数のアーティストやデザイナーがいて、構想段階でのたくさんの絵や彫刻を創作しながら、「ストーリー」「キャラクター」「世界観」という3つの要素を丁寧に作り込んでいくとも説明があった。

テクノロジーの積み重ねだけでいい作品が出来上がるというわけでは決してなく、たくさんの創作行為と洗練を経て、めちゃくちゃ考えられて作られていくんだということが発見だったし、その過程のラフな絵とか変な造形物がいっぱい展示してあって、ああ、こういう膨大な熱量の取り組みでガチガチに作り込んでるんだから、そりゃ子どもだけじゃなく大人も楽しめるああいう作品が出来上がるよなあ、と納得させられた。

途中、数分のショートムービーを何作か上映しているミニシアターみたいなコーナーもあって、セリフもなく進んでいくのだけど、短い時間にグイグイ引き込まれる作品ばかりが次々に流れて、とても楽しかった。し、「ストーリー」「キャラクター」「世界観」の作り込む下絵などを見た後だと、制作する過程が確かに実を結ぶ感動みたいなものを、すごく感じた。いや~すごかった。

 

ちまたの評判も上々なようで、入場までけっこう待ったのだけど、本当に展示物膨大にあるし、どれも興味深くて楽しいから行く価値ありまくりまクリスティー。

加えて東京都現代美術館の建物自体もかっこよくて、行列のできるロビーのスペースに設置してある名物のやわらかい不思議ソファも座ることができて、大満足。
低反発まくらみたいな、ものすんごいフカフカの材質で出来ていて、座ると吸い込まれる。マジで、吸い込まれる。座った一瞬、こんなもんか、と思った先にもう一段階沈んで、立ち上がれなくなる、禁断のソファ。ぜひ一度は座ってほしい!

matome.naver.jp


都内の美術館、これからもどんどん制覇していく所存!

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ちなみに今回の美術館があった清澄白河という土地、流行りのサードウェーブコーヒーの先駆けとなるブルーボトルコーヒーの店舗があったり、色々最近おしゃれカフェが出来たりしていると、ネットのまとめサイトで調査済みだったので、少し緊張していた。

けど、駅から美術館までの道中、わりと昔からの商店街みたいな雰囲気のお店群があり、下町というのかなんというか、親しみやすい空気だった。
深川めしというアサリたっぷりの炊き込みご飯がソウルフードらしく、田舎のばあちゃん家みたいな民家の、お座敷のあるお店でおいしくいただいた。

メニューに、普通の炊き込みver.に加えアサリのお出汁がたっぷり注がれた丼もあって、めちゃくちゃうまそうだったので同行のみんな満場一致でスープver.にしたのだけど、これが予想外にアサリが無限に入っていて、ご飯も経時で汁を吸って増えていくし、掘っても掘ってもアサリが無限に出てきて最高だった。笑


美術も満喫して、うまいめしも食えて、潮干狩り気分も少し味わえる。
そんな清澄白河、とてもよかった。

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44、めそめそメソッド

ブログにて、仕事がんばる!だとか物静かなエンジニアの先輩方もえ!みたいなこと散々言っておいて、今週は、仕事うまくいかなくて、かつ周りの人になんて聞いたらいいかすらわからない状態で、かつ助けてくれみたいなことも言えなくて、そんな自分が情けなくて、金曜とか「周りにきかないと進まないよ」みたいなこと親切に言ってもらえたのに、それでも余計きけない自分がくやしくて、もうほんとにどうしようもないくらい落ち込んでいたんですけど、昨日別部署のゲイの先輩とそのお友達にご飯連れていってもらって、話きいてもらいつつ肉をほおばっていたら、けっこう気が軽くなったりして、やはりそういう仕事以外のハケ口というか、相談窓口が自分には必要だなあって思いましたし、そういうご縁に徐々に恵まれつつあること、大変幸福に思います。今日は大学時代の友達とピクサー展みにいくんだあ。ゲヘヘ。

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43、春ノ嵐ニモマケズ

今日はものすごく風の強い日でしたね。
急に台風来たんじゃないかってくらいの。

高校時代に帰宅部インターハイ出場経験もあるサワライですから、こんな天候の悪い日はおうちでゴロゴロするのがお決まりのパターンです。

しかし、今日は池袋にある東京芸術劇場でミュージカルを観る予定があったので、日本人のDNA奥深くに眠る雨ニモマケズ風ニモマケズ精神を必死に呼び起こし、気合いを入れて東京郊外にある自宅を出発しました。

ほら~、私ってぇ~、お休みの日なんかはミュージカルとか観に行くの好きな人じゃないですかぁ~?
(↓ウザい過去記事を参照のこと)

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ただいかんせん、旅のお供がコンビニのビニール傘だったので、最寄りのバス停に着く直前に風ニマケテ傘がビロン!と綺麗に裏返りまして、あらら、台風の時のテレビ中継に映る一般人の見本のような姿を無駄に披露してしまいました。
バキバキに壊れた傘をなんとか一つにまとめ、家に捨ててこようとも思いましたが時間に余裕はない。使い物にならない傘の残骸を、その日ずっと持ち歩くことが確定し、気分はうなぎ下がりニョロニョロ。

そしてなかなか来ないバスにイヤな予感がして、都心へ向かう電車の状況をスマホで調べてみると、いつも使うJR中央線が強風による運転見合わせとの悲報が。悪天候の際にわりと止まることが多いんですよね中央線って。

ここで、上京したての青二才は「どうすっぺ」なんて動揺するんでしょうが、東京ライフ2年目のサワライはまったくうろたえていませんでした。

「優秀な人間は常にプランBを用意しておくものです」とかなんとか、いつか観た何かの海外ドラマでのセリフを信条とするサワライは、すぐさま別の京王線の駅に向かうバスにスマートに乗り込みました。

「ふふん、ちょっと遠回りだけど、30分余裕持って出てるし、ミュージカルの開演には間に合うな」なんて優雅にスマホの時刻表検索をすると、あれれ、京王線も強風の影響のため一部見合わせって出とるがな。なにそれ。どうすっぺ。うろたえまくり。

それでも、歩みを止めるわけにはいきません。
ミュージカルのチケットって、まあ色々ありますけどだいたい1万円くらいするもんなんですよ。
多少遅れようがキッチリ観て、元をとらなければ!

京王の駅に着くと、新宿行きの電車は20分遅れで出発する模様。新宿から池袋への山手線は普通に動いているみたいだし、通常の所要時間で、開演時間と同時に池袋駅に着く、といったところか…。くやしいが最初のシーンには間に合わなさそう、でも進むしかない!

あとは自分の出来る最善を尽くすことのみを考えました。
新宿での京王線から山手線への乗り換えの経路、および池袋駅から芸劇へ地下で行ける最短アクセスをネットで調べ、頭の中でシミュレーション。なんだか謎にスパイ気分で、不測の事態にも臨機応変に、ミッションを遂行せねば!という心持ちでした。

いつもより遠回りのルートを選び、20分遅れで電車が出発し、運転中も少しずつ遅れ、それでも自分のできうる最速の移動方法により、どうにかこうにか開演20分遅れ程度で劇場に潜り込み、まあ上出来上出来。今回もミュージカル、堪能してきました!

 

と、劇場への道のりの描写に力が入りすぎてしまって、肝心のミュージカルの中身をお伝えするエネルギーがあまり残っていません(笑)

 

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スウィーニー・トッドという、ジョニー・デップの主演映画化なんかもされている、ちょっぴりホラーテイスト?な、でも面白い演目でした。
ミュージカル界の生ける伝説でもあり篠原涼子の旦那さんでもある市村正親さんと、大竹しのぶさんが二枚看板の舞台でして、二人の歌、演技を一度生で観たいと思いチケットをとったのですが、本当によかった…。
理髪師の市村正親がカミソリでお客さんを殺して、共犯の大竹しのぶが人肉ミートパイを作ってみたら、傾いていたお店がなんだか繁盛してしまう、という場面が滑稽に表現されていて、面白かったです。(笑)


ミュージカルの生の歌声、鬼気迫る演技、全ての迫力が、やっぱり観に行ってよかったな~と思わせてくれました!
春の嵐に負けずにたどり着けてよかった!(笑)

今月はもう一回ミュージカルを観に行ける予定なので、ワクワクドキドキ、今度は3分前行動ならぬ、3時間前行動で行きましょうかね!

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42、ツンデレ・エンジニアにはご用心

当方、とあるメーカーにて産業機器の開発職に就いている者なのですが、入社して1年が経ってようやく、エンジニアの諸先輩方との仕事のやり方がわかってきたかなあといった感じです。

ゲイという立場上、カテゴリーに基づいた雑な決めつけはあまりしたくないのですが、経験からいって理系の男ってのは、まあ比較的物静かな方が多いもんです。

朝出社した時のあいさつが不発に終わったり、自分もまたゴニョゴニョとしか言わなかったりで、入社したての1年前は、周りの無骨なエンジニアたちが何を考えているのかわからなくて、わりとおびえていました。


しかし業務に関わっていくにつれ、みんな技術のことにはアツく、バンバン議論するんだということを知ります。色んな人と協力しなければ企業でのモノづくりは成立しません。巨大な産業機器ともなると関わる人の数も増え、様々な分野の担当者とやりとりしながら仕事を進めていくことになります。

そうやってたくさんのエンジニアのおっちゃん達と1年触れ合ってなんとなくわかってきたのは、ほとんどみんなツンデレだということです。

普段はムスッとしていて機嫌悪そうなおっちゃんに、おそるおそるわからない技術のことを質問してみると、めちゃくちゃ嬉しそうにあれもこれも教えてくれます。
自分の課題に行き詰ってウンウンうなっていたら、画面のデータを後ろからのぞき込んで「えらい波形あばれてるね(ニヤニヤ)」とあたたかく冷やかしてくれるおっちゃんもいます。

「いや、けっきょく優しいんかい!!」というギャップ萌えが業務中によく発生するもんだから、まったく忙しい毎日です。

そういえばこの2年目の4月から所属チームが合併してちょっと人数が増えたんですけど、サワライが幹事となって親睦会を昨日執り行ったんですよ。

その新チームに、まさに普段ムスッとして、めちゃくちゃ話しかけづらいおっちゃんがいて、エラそうにしてるおっちゃんおるな~と思っていたのですが、昨日の飲み会で席が一緒でワイワイしゃべったんです。

そしたら今日になって、「サワライくんのやってる課題、この現象が関係してない?」と急に参考書を貸してくれたり、「あのセンサ実験に使えると思うから借りてきてあげようか?」とか言ってくれたりしだして、もう、デレデレもいいところ!
ブルートゥス、お前もツンデレか!みたいな。


そんなこんなで、「物静かなエンジニアの男たちは、けっきょくツンデレが多くてかわいい」というのが、メーカーに1年勤めて実感したことです。

ま、同じチームの直属の上司(40)が1番かっこいいのはゆるぎない事実ですがね!!フフフ。不動!
寝違えて首が動かないとかボヤいてるのかわいすぎましたからね…。

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41、悪いけど私は非効率主義

自分は効率が悪いな、と思うことがよくあります。


業務の中で教えてもらうことを取りこぼさないように、全てメモに書き散らして、結局どれが要点かわかりにくいノートになってしまうことは日常茶飯事。
メモの内容をパソコンに打って整理しようとして、「あれ、これって最初からノートパソコンでメモとればもっとシンプルに済んでいたのかも…」というふうに週一で自己嫌悪になる習慣があります。

 


これまでの人生を振り返っても、決して効率のいい生き方ではなかったように思います。
それはテスト勉強だとか、卒業研究の進め方、就職活動に反映されました。
たぶん、複数のことを同時に進めることが苦手、ということなんでしょう。

一つの科目をちゃんとわかるまで勉強してからじゃないと、次に進めない。
データをきちんと整理して考察が落ち着くまで、次の実験手順が考えられない。
思い入れの強い企業の選考があるうちに、他の企業に打ち込めない。

周りのみんながスピーディに結果を出していく中で、比較的おっとりとしていました。

ただ、ゆとりというそよ風に吹かれながらすくすく育ってきたこれまでは、「1つの物事にじっくり向き合って取り組める子」だなんて評価してもらえて、まあ自分の行きたい道をマイペースに進んでこれたし、非効率でいいじゃん!じっくり取り組めばいいじゃん!と開き直っていました。

 

しかし、会社に入って1年経った今、ちょっと、このままではマズい、と思いました。
会社って、どうにもこうにも利益を出すことが大きな目標だし、納期・締め切りがシビアに求められるから、効率よく動くことがとてもとても、大事なんですよね。
サワライは今メーカーの開発現場にいるので、よりいっそう感じます。

じっくり考えてうなっていたら、あっという間に期限が迫って、うまくいかないことが増えてきました。

「ムダなことなんか1つもない!一歩ずつ、遠回りしてでもいいから、自分の足で歩いていこう!☆」とか言っていたらビンタされておしまいです。
ごめんなさい、ビンタは言い過ぎだし、実際会社ってそこまで殺伐としているわけじゃないです。話を盛りましたね。

ただ、会社という枠組みにおいては、やはり「効率よく動く」ことは正義なんです。

マイペースでじっくり頑張ることが強み、と主張して採用してもらえた自分だけど、時間がかかってしまってうまいこと結果が出せていない現状は、どうしても悩みの種です。
1年経って、同期入社の友達が少しずつ成果を生み出し始めた最近は、特に劣等感があおられます。
もう、くやしくて、ハンカチをギチギチヤーヤー噛みしめて、「自分はクズ、自分はクズ、ただの肉のかたまり、生ごみ」と呪いの言葉を脳内でリピート再生、hey,DJ、シャシャれ、yeah,yeah,yeah、気分下々↓↓の♪なんて負のエイトビートを刻んでいました。

 

そうしたある日、サワライがお慕い申し上げているかっこいい上司(40)に対して、自分の担当業務の進み具合を報告しました。

サワライの支離滅裂で下手くそな報告を、海のような広い心で辛抱強くきいてくださり、山のような安定感のあるアドバイスをいただき、
「サワライくんの考えるようにやってみよう!」なんて笑顔で言ってくれたりするもんだから、
「…ちょっとすいません。」と席を外して、
近くにあったゴミ箱に顔を突っ込んで、

「惚れてまうやろおおおおおーーーーーぉおぉおおお!!!」

と100デシベルの音量(電車が通るガード下と同等)で叫んでしまいました。(嘘)

 

いやーもうがんばるしかないやん!
なに信頼してくれとんねんワレ!!!

そうなんです。職場の周りの先輩方がみんな優しくて、素敵なんです。
だからそれだけ、役に立てないのが歯がゆいのだけど!


もう、目の前にあることに一生懸命取り組むしかありません。
例え他の誰かがもっと上手くできるかもしれなくても、自分がする仕事は、自分にしかできない成分がなにかしら混入されるはず!もう自分なりに、がんばるしかない!

その中で、少しずつ、効率的にできることがあれば、工夫していこう。
ちょっとずつ、スピードを上げていこう。
丁寧にがんばることは、ちゃんと続けよう。

 

そうすると、決めました。

周りの目はめちゃくちゃ気にするけど、自分の考えに関してはけっこうガンコでゆずれないものがあったりする、という方、スイッチ、オン!

 


…あと、あれっすね、普通にウダウダ考えていないで周りの先輩に相談すればいいんすよね。
かっこいい上司にここぞとばかりに相談すればいいんすよね。
そうだそうだ、慕っていこう、慕っていこう。

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40、マジ春なんですけど。

知らない間に4月になっていました。
社会人2年目に突入です!

ということは、このブログを始めて約1年が経とうとしているみたいですね。コリャメデテーナ。

1年前、それはもう社会人になるってのが怖くて、不安で、ワラにもすがる思いでインターネットを頼ったわけですが、ちょっとずつお友達も増えだして、自分としてはなんとも進歩の1年でした。

 

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もっとも、一般的な社会人の落ち着きみたいなものからは、まだまだ程遠いですが(笑)


会社に入った時、どうしても合コンだとか結婚だとか、「普通の男性」としての言動が求められる場面が多いように感じて、それがサワライにはけっこう苦手なことでした。

ひとまず、1年はがんばってみよう。1年経ってから、考えればいいんだ。

そういう切実な方針のもと、でもわりとヌルヌル過ごして、年が明けてなんだか最近忙しいかな~とか思うようになって、気づいたら、わりとアッサリ1年経っていました。最初の目標クリアー!
サワライにしてはよくやった方です!てぇしたもんだ!些細なことでもほめてのばす方針なので、とにかく自分でほめ倒しています。サワライ春のホメ祭り。

 

次の目標は、3年続けることかな。
会社員でもなんでも、3年続けてみると何かわかる、みたいなこと聞いたことあるし。
そしてできれば、業務で周りの人の役に立てるようになりたいな。
がんばりましょう!

 

春ってすごいですね。
なんだか無責任にポジティブなこと言いたくなってしまう。
気温が暖かくなることって、本当にすごいエネルギーがあるな~と感じます。
まったく、勘違いしちゃうじゃないか!


先週、友達と新宿御苑で花見としゃれこんだのですが、桜がとてもきれいに咲いていて、自分の未来も希望があふれているような気になってしまいました。
まったく、勘違いしちゃうじゃないか!


でも、やっぱり桜はまぎれもなくきれいに咲いているから、おれの未来も、ちゃんと明るいのかな、なんてね。


団子食べねば!

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